

―活動報告のまとめ-
平成19年度は園芸療法の社会参加をテーマとして活動しました。園芸療法と障害者の社会参加がどう結びつくのかという質問がありました。当協会の店舗商品は全て利用者の方々が植物を畑で栽培し、店舗で販売するかたちをとっています。それは、障がいを持つ利用者(人間)と収穫物(植物)との関係及び収穫物(植物)を介した利用者(人間)とお客様(人間)との関係を構築し、社会と関わりをもつことが何よりのリハビリであるという考えに基づいています。その場所がたまたま店舗で展開されることで収益もあり、お客様との小さなコミュニティーが生まれる社会(世間)になります。店舗はすべて植物(野菜・花・ハーブ等)に囲まれ、お客様に商品を手渡すときも植物刺激を受けながら、無意識に療法されているわけです。植物を療法ガーデンで育て、五感の刺激を受けることだけが療法ではありません。環境を変え店舗であっても療法できるスタイルなのです。
今後は、一般の人々の予防医療とどう療法に結びつけるか、園芸療法商品を企画していくのも正園芸療法士としてのひとつの役目かと思います。
平成19年12月30日 瀬山 和子 記
4月 ・園芸療法通信大学設立に向け、文部科学省との協議開始 ・独立行政法人国立病院機構と土地購入及び施設整備に向けた陳情と話し合い ・園芸療法ガーデン畑の作付け開始 ・(4/28)第3回日本園芸療法学会開催、約50名参加 ・通信学生のスクーリング授業はじまる ・K.K氏園芸療法開始から6ヵ月後、統合失調症が回復し、大手企業に就職決定
5月 ・各地での園芸療法実技実習はじまる(瀬山出張)
6月 ・平成19年度ケア観光はじまる(6月~9月まで月2回)
7月 ・(7/6)札幌市営地下鉄南平岸駅構内店舗「ピアハーブ」2号店オープン ・富川グロリアホーム出張授業(毎週土日)
8月 ・富川グロリアホーム出張授業(毎週土日)
9月 ・(9/7)日本園芸療法士協会指定就労継続支援(A型)事業認可(事業者番号0110502200) ・富川グロリアホーム出張授業(毎週土日)
10月 ・(10/4)沼田町更生施設(法務省保護観察所関連)開所式に招待される ・富川グロリアホーム出張授業(毎週土日)
11月 ・富川グロリアホーム出張授業(毎週土日) ・(11/25)正園芸療法士検定試験(札幌本部、関東支部(千葉県安房郡鋸南町)にて実施) ・(11/25)旭川保護観察所所長荒木孝則氏講演会(札幌本部にて開催)
12月 ・(12/1)日本園芸療法士協会指定就労移行支援事業認可
・(12/1)沼田町更生施設産のしいたけをピアハーブで販売開始 ・(12/3)正園芸療法士検定試験合格発表 ・(12/3~7)藤野町内会、藤野南小学校、平岸中学校他、しめ飾り製作指導 ・(12/23)協会忘年会、約60名参加 ・(12/25)社会参加の園芸療法研究の抄録完成、各関連機関に配布
平成20年1月以降随時更新予定
|