園芸療法士称号取得講座のご案内

正園芸療法士資格認定

本協会の園芸療法士資格は、本協会会則第5条により、内閣府総理大臣認定のNPO 法人日本園芸療法士協会が認定している資格です。
 単位を取得し、検定試験の合格後、「正園芸療法士」の称号が授与されます。

 

 私たちは園芸療法の普及とその指導者を育成し、多くの人々にこの治療を施すべく、園芸療法士資格取得講座を設置しています。

 

 7月末、11月末の年2回園芸療法士の検定試験を行います。

園芸療法とは

園芸療法とは、園芸活動によって心理的、精神的、社会的適合性を改善するプロセスです。

 

 21世紀に入り、社会の多様化・複雑化が急激に進みつつあるなかで、これに起因する新たな歪みが人間関係を複雑にしていきます。
 そしてこれは、心身面にも種々の障害として現れてきています。日本の現状を考えてみても、世界屈指の高齢社会となったことに伴う老人医療・福祉の問題、試行錯誤する中でなかなか先の見えてこない教育改革、破綻寸前の医療保険や年金制度、まだまだ後手に回っている環境保全対策など、悩める課題が多々あります。

 

 この様な状況を少しでも緩和する一策として、私たちは自然に親しみ、植物とのかかわりを見直し、生活の中に取り入れ、豊かさを確保することを提案します。

 

 その方法として、身近な植物を利用した園芸があげられますが、将来の園芸活動を越え、身体や心のリハビリや癒しへの手法として有効に活用することを、内閣府認証 NPO 法人 日本園芸療法士協会は提唱します。

 

 すなわち、園芸療法は、人々の社会復帰や生活の質(QOL)の向上に役立てる治療法なのです。

園芸療法士の仕事

 物と人間の共生を促しながら、専門的知識と技能を提供する園芸療法普及への人材を育成することは、心の危機管理が叫ばれる21世紀の新しい仕事として有意義であると考えております。

 

 今、園芸療法士を社会に送り出すことが、あらゆる人々の豊かさにもつながり、期待は大きいものといえます。さらに、私達の講座から巣立った園芸療法士たちが、医療機関のみならず、一般の人々へも心の安らぎを与えられるような空間の提供、ガーデン・園芸療法機器の開発、ケア観光事業へとあらゆる可能なシーンで活躍することを心から願います。

園芸療法士の活動先

養護老人施設、老人保健施設、デイケアセンター、知的障害者施設、精神障害者施設、医療施設(小児科)、アルコール中毒者更正施設、養護学校、教育機関、ほか

 

瀬山理事長

園芸療法士へのフォロー

当協会により「正園芸療法士」に認定された方が、園芸療法士として、病院、施設等で園芸療法を行う際に、対象者の状態に合わせた療法計画を立てる必要があります。

 

しかし、対象者に合わせた療法計画を立てるには経験の積み重ねが必要であり、資格を取得したからといってすぐに適切な計画をたてるのは難しい場合があります。

 

そのため、当協会では、無償で療法計画の策定支援や、園芸療法ガーデンの設計、園芸療法に関する講演の原稿チェックなどの、正園芸療法士に対する多岐にわたる活動支援を行っております。

 

 

当協会の支援を受けながら、経験値を高めていただき、立派な園芸療法士になっていただきたいと願っております。